感情の激しさを持つHSC/ギフテッドは、周囲からは「わがまま」だと勘違いされていることが多いものです。でも、HSC/ギフテッドの「あるがまま」は「わがまま」とは違います。
HSC/ギフテッド自身が「わがまま」と「あるがまま」の境界線をしっかり見える化することができれば、ブレずに自分の「あるがまま」を信じて生きていかれるようになります。
この「あるがまま」を信じる力が、HSC/ギフテッドの自己肯定力を高め、その敏感力を「生きる力」へと移行させることを可能にします。
「わがまま」と「あるがまま」、
前者は幼稚と見られ後者は魅力と映ります。
そこには原始的と野生的の違いがあります。
「魔の2歳児」はHSC/ギフテッドにとって、自分の感情を吟味して「わがまま」と「あるがまま」の境界線を意識する、最初の大事なプロセスです。
これは「わがまま」なのか?「あるがまま」なのか?
納得がいくまで感じきると、その境界線を見つけることができます。
その朝、息子Sは
「Sちゃんは、昨日までは赤ちゃんだったけど、今日からはSちゃんになったんだよ」
と晴れやかに「魔の2歳児」卒業を宣言して私をびっくりさせました。
なるほど!息子Sが生まれてまもなく新生児訪問してくれた助産師さんの、この言葉は本当でした。
「ママちゃん、分からないことがあったら赤ちゃんに聞くんだよ。みんな教えてくれるから」
(根っこのこどもたちのご紹介ページより)
理解できなくても受容する。
HSC/ギフテッドの子育ては、いつでも、どこでも、ここからスタートです。
「わがまま」なのか「あるがまま」なのか、その境界線を知っているのは本人だけなのです。
「人一倍敏感な」HSC/ギフテッドのイヤイヤ期はまさに「魔の2歳児」の名のとおり、激しく泣いたり癇癪を起こすことが度々あります。
でも、どんなに激しいイヤイヤにも「わがままなの?」というまなざしをHSC/ギフテッドに向けないように。
そうすれば必ず、それまでとは違った風景が目の前に表れてきます。
周りや本人に危険がないことを確認できたら、「なるようになる」のまなざしで見守りながら、イヤイヤ期を大切に過ごしてください。もちろん、ママやパパの無理のないように線引きするのも大事なことです。
もりやゆうこ HSP・HSC/ギフテッド専門カウンセラー