娘は中2病じゃなくて小4病??

中2病じゃなくて小4病??

娘Rが小4の頃、思春期真っ只中だった。

自分の道をまっしぐら。

 

「今、わたしの道は見えている。

 せっかく草が取られてきれいになっているのに

 もしも、わたしがその道を進まなければ、

 あっという間に茨に覆われて見つからなくなるの。

 後から探すことなんて出来なくなってしまう。

 だから、わたしは自分の道を行きます」 

 

公立小学校で意思表示するということはうっかりすると不良少女と呼ばれかねない。

そんな事態を回避せねば…、と担任の先生と話し合いをした。

 

私は、誰と話をする時も上手い言葉を並べるより実感のこもった言葉を…、そう心がけている。

自分の実感を超微粒子パウダーのように可能な限りきめ細かくし言葉にたっぷりと含ませて、相手の肌感覚になじませる。

 

毛穴から沁みこむように… そういうイメージで会話している。

 

最初、相手の表情は「これはちょっと何を言ってるのか分からない…??」という感じだけれど、話をしている途中で突然、シャボン玉が壊れるみたいに晴れやかに破顔一笑する。

 

それはまるで魔法のような一瞬の変化。

 

楽しくて、嬉しくて、ああ、やっぱりコミュニケーションは大切だなあと思う。

 

以前は、伝わらないという悲しさを味わいたくなくて相手に合わせた言葉を選び、並べ方を工夫してできるだけエラーを減らす会話を心がけていた。

 

でも今、小手先のテクニックは要らない。

自分の本当の声で、実感のこもった話をする。

それで伝わるし、むしろそうじゃなければ本当に何にも伝わらない。

真っ赤なバラのように燃える心の奥の方から湧き出てくるような、そんな言葉がちゃんと伝わる。

分かち合えるという喜びをもたらしてくれる。

 

結果、 

「Rさんは、正しいか間違っているかではなく、

 自分が感じていることをちゃんと意思表示したいんですね。

 Rさんのご家族が、そういうRさんの想いを大切にして見守っているんだということ、

   クラスのこどもたちもきっと分かると思います。

    Rさんが、いつもRさんらしくいる。

 それが何よりもクラスメートを安心させられると思います。

 

思いがけなく先生がこう話してくれた時、正直すごくびっくりして、心からホッとした。