息子の子育て中、
これはピンチ!って時には、
「いい考えしよう」
と声をかけた。
これは「魔法の言葉」だ。
不思議と気持ちが落ち着く。
人一倍敏感なHSPのわたしとHSCの息子のピンチを
「いい考えしよう」がいつも助けてくれた。

大学に入学したら、家を巣立っていく。
お別れの日が一年後に迫った頃、
息子とそれまでの想い出をたくさん語り合った。
「ごめんね、失敗ばかりの母で…。
あの時はあれが絶対に『いい考え』だと思ったんだ。
だけど、今考えてみると全然『いい考え』じゃなかったね」
「いいんだよ。
お母さまはいつも一生懸命にわたしを育ててくれました。
それだけで大丈夫だったんだ。
なるようになる、って思えたから。
何だって良かったんだよ。本当にありがとう」
こんなご褒美があるなんて想像してなかった。
全然いいお母さんじゃなかったのに。
「ありがとう」って言われるなんて!
「何だって良かった」
「大丈夫、なるようになる」
「いつも面白かった」
「ありがとう」
息子は何度もそう言ってくれて、
大空に羽ばたく鳥のように
巣立っていった。
「大丈夫、なるようになる!」
って、満面の笑顔で。
ももりやゆうこ HSP・HSC/ギフテッド専門カウンセラー